きっかけは妻のひとこと

2016年4月、妻が妊娠したことが分かりました。

予定日は12月15日。

 

結婚してからそれまで9年、夫婦二人の生活でした。

20代の時は「当分二人だけの暮らしを満喫しよう」と思っていました。

30代になってそろそろ子供もとなってみると、やはり年齢が進むとできにくくなるんだなあということを実感させられました。とは言っても大金をかけて不妊治療をするという選択肢もなく、「自然に任せて、それでもできなかったらその時は二人で気ままに生きていけばいいよね」と夫婦で話していました。

 

そんな矢先のことでしたから、本当にびっくりした。そして嬉しかった。

 

とはいえ、子供ができるとはどういうことなのか、全然わかっていませんでした。(最近まで、いや最近でも結局はよくわかっていないのかもしれない)

ただ嬉しいな、子供ができたらどこに連れて行こう、どんな遊びをしよう、ぐらいのことしか考えていませんでした。あとはクルマ買い換えないといけないなー、ついに俺もミニバンユーザーかあ、とか。

 

けれど、時が進むにつれ、妻のつわりがひどくなったり落ち着いて安定期に入ったり、エコーの画像から推測される赤ちゃんの大きさがどんどん大きくなっていったり、確実に妊娠のステップが進んでいることを実感していました。

 

そんな中で、妻の産休と育休のことをまず考えました。

妻は有休消化も含めて10月初めから休みに入り、子供が1歳4か月になる2018年4月に育休を終え復帰することにしました。(ちなみに里帰り出産はしないことに)

いわゆる待機児童問題の状況下で、1歳児より0歳児のほうがいくぶん入りやすいということはわかっていて当初は2017年4月に生後4か月で保育園に入れて仕事に復帰という案もあったのですが、さすがにその月齢で保育園に入れることは忍びなくまた妻にとっても負担だろうということで1年遅らせることにしました。保育園のことはその間にゆっくり考えていこうと。

(ちなみに僕も妻も地方公務員です。いわゆる「役所」です。)

 

自分については、出産の立ち合いはしたいな、出産前後数日はそれも含めて休み取ろうかな、程度のことしか考えていなかったのですが、

妻:あなたも育休取れば?

僕:ああいいね取ろうかな。(軽いノリ)

妻:職場の○○さん(僕も知ってる男性職員)が二人目の時は絶対取ってやる、って言ってたよ。

僕:ちょっと調べてみようかな。

というようなやり取りがきっかけで、僕も育休を取ることを考え始めました。

 

男性の育休について、制度があるということ以外に何も知らなかったのですが改めて調べると

・給与の約三分の二が支給される。(正確には無給だけれど、給付金が給与の約三分の二出るということ。期間が6か月を超えると二分の一)

・期間は最長1年半

・妻が育休を取っていても夫が同時期に取ることも可能(夫婦で時期をずらすことも可能)

というようなことが分かってきました。

 

ちょうど仕事でヘビーな案件を抱えていたこともありましたし、育児は両親でするものだろうし父親の育児参加は子供の発育や親子の絆にプラスだというようなこともどこかで聞きかじっていたので

「仕事に行かなくていいのにけっこうお金もらえる、その間子供の世話をのんびりしていればいい。なんてオイシイ制度なんだ。」

と本気で思いました、その時は。

今となってはなんて軽薄だったんだと思いますが、その時は本当にその程度の感覚だったのです。

 

ともあれ、育休を取る方針を固めました。これが9月ごろの話です。

 

じゃあいつからいつまで取るのか、それを上司にどのように伝えたのかは次回に書きたいと思います。