職場復帰
実はもう一か月以上経つのですが、9月1日に育休から復帰しました。
それは思っていたよりもあっけなく、スムーズでした。
4月の歓送迎会や8月の暑気払いといった職場の飲み会に呼んでもらったことや、復帰早々の仕事が昨年も深くかかわったイベントの運営ということもあってかあっという間に「普通に仕事をする」という生活が始まりました。
息子は相変わらず寝かしつけるまでが一苦労だし、夜中に何回か起きるし、朝も5時半ごろからもぞもぞし始めるのでどうしても睡眠時間は不足気味ですが、帰宅したときにニコッと笑って迎えてくれると、疲れや仕事のストレスも癒される毎日です。
無駄な残業をせず、早く家に帰ろう、という気持ちも確実に出てきました。
妻は日中一人で子供の世話をすることになりました。ハイハイ、つかまり立ちと目が離せなくなり、いろいろと苦労しているようです。これからは、平日に帰宅してから、あるいは土日など仕事が休みの日にどれだけ私が子供の世話や家事をできるかが大事なのだろうと思います。
妻もいずれは職場に復帰し、息子は保育園に行くことになるわけですが、その時は我が家にとってもまた大きな変化の時となるのでしょう。
7か月間育休を取って、息子と長い時間一緒に過ごせたことは、とても貴重な経験でした。また、育児や家事の難しさ、大変さを身を持って体験できたこともとても有意義でした。
また同時に子育てをとりまく社会環境へもいろいろと思いを巡らすことにもなり、今後の仕事にもつながっていくことと思います。
これは短期間ではなかなか実感できなかったことだろうと思います。
育児はこれからも続きます。というよりも子供と過ごす時間はこれからのほうが圧倒的に長いわけですが、このブログは育休のことについて書こうと思ったものなので、一旦ここで終わりにしようと思います。
また何か思い出したり書きたいことが出てきたら、書くことがあるかもしれません。
それではまた。
夫婦で育休を取るメリット
ずいぶん間が空いてしまいましたが、息子はもうすぐ8か月。
離乳食を貪欲に食べ、寝返りは自在にできるようになりました。
自分の育休期間もあと一か月少々。もっと長い期間で申請しておけばよかったなあと思います。
我が家では夫婦同時に育休を取っているわけですが、そんな生活を約半年送ってきました。
このスタイルでよかったなあと思うことは多々あります。
・二人で面倒を見られるから負担が軽減される。
・成長する姿を二人でリアルタイムで見られる。
この2つは分かりやすいし、自分としても想定していたのですが、
・平日に3人で出かけられる
これは思わぬメリットでした。
子連れで出かけると、とにかくいろんなことが気になります。
泣き声等周りに迷惑をかけないか。
授乳室はあるか。
動線にエレベーターなどが整っていてベビーカーが使いやすいか。
ほぼすべての面で、土日よりも人の少ない平日のほうが楽です。
基本的に人出が少なく空いているから、こちらとしても気を遣わずに済むし、赤ちゃんもストレスが少なく過ごせるのではないかと思います。
日常的にららぽーとのような商業施設にもよく行きますし、動物園にもディズニーシーにも平日に行きました。
逆に7月の3連休に父子でお台場に行ったらあまりの混みようにげんなりしました。
さらに言えば、旅行にも行きやすい。
私と妻のそれぞれの親族に息子を見せに3日ないし4日の旅をしましたが、自分も育休を取っているので、移動を平日中心にするなどスケジュールも無理なく組めました。もし自分が仕事をしていたら、土日かそれに休みをつなげての日程になるでしょうし、渋滞や混雑のリスクも高まります。こちらも疲れが取れないまま翌日から仕事しなければいけない。それは大変だなあ、とつくづく思ってしまう。
まあこれからは夏休みなので、平日といってもなかなか今までのようにはいかないのですが。
そして育休期間が終わっても仕事の休みをやりくりするなどして、できるだけいろんな所に連れて行きたい、いろんな経験をさせてあげたい、そう思います。
イクメンという表現が嫌いだ
そんなに頻繁に言われるわけではないですが、育休を取ってるんです、と言うと「おー、イクメンだねえ」などと言ってくれる人はいます。
もちろんそれは育児に熱心な男性、というニュアンスで好意的に言ってくれていることに間違いはないのですが、僕はそもそも「イクメン」という表現が好きではありません。
正確に言うと、そんな表現が存在すること自体に違和感を感じます。
だって、女性(母親)に対する同種の呼称はないですから。
育児は女性の役割という意識が根底にあるから、男性が育児をすることがマイナーであるから、「イクメン」という育児をする男性を特別視した呼称が生まれるのでしょう。
男性の育児参加を促進するために、行政がそういうキャッチフレーズ的なネーミングを使うことはやむを得ないと思います。そしてそういうキーワードをマスコミが好んで取り上げることも。
それによって男性の育児参加への社会的な理解が広まっているという効果もきっとあるでしょう。
だからこれはこれで男性の育児参加が定着するための必要なプロセスなのかもしれません。
人類社会が狩猟や農耕を中心としていたり、あるいは武士など職業軍人が社会の中での多くを占めていたころは父親が外で働き母親が家を守り子を育てるという役割分担が当然だったのでしょうが、多くの仕事で性差が薄れてきた現代では男性の家庭の中での役割あるいは女性の社会の中での役割も必然的に変わってきていると思います。
我が家はもともと就職先の総合職同期同士で結婚したこともあり、子どもができる前から家事はできるだけ公平に、というスタンスでした。(私がほとんど料理ができないということもあり実際には妻に負担が寄っていましたが)
育児についても同様に考えているので、父親である私が育児をすると決めたことも自然な流れでした。妻の育児を「手伝う」というスタンスではありません。
もちろん、家庭によって父と母の育児への関与度合いは違って当然だと思います。
それぞれの仕事の有無や忙しさに当然左右されるでしょう。ただし、個人的にはそれでもなおイーブンに近いほうが好ましいのではと思います。
だって子供は父と母、二人から生まれたわけですから。
私が育休を取り、育児をしている原点はここにあります。
外界とのコミュニケーション
先日息子が4か月になりました。
寝るのが苦手なのは相変わらずですが、寝る場所や寝かしつけ方を試行錯誤したことも功を奏したのか、夜はずいぶんと長く寝てくれるようになりました。
首もほぼ据わり、呼びかけに声を出して笑うなどの反応も見せるようになるなど、目に見えて感じられる成長が楽しい日々です。
夫婦そろって育休中ですが、ほぼ常に3人一緒にいます。
もちろん、僕か妻のどちらかが用事で一人で出かけるとか、どちらかは家に残りもう一人と息子が散歩に出かけるというようなこともあるのですが、基本的には3人一緒。
息子はもちろんまだ会話ができませんから、まともな会話をする相手はほぼ妻のみ。
これに時々会うお互いの両親や、息子の顔を見に来てくれる妻や僕の友人などと会話する機会が時折訪れる、という状況です。
外に出かけることも、今までは寒かったこともあり散歩らしい散歩はなかなかできず、買い物と散歩と食事を兼ねて3人でショッピングモールに出かけるということがメインでした。
あまり外の世界と触れない時間が続くと、なんか自分が社会性を失っていくような気がするんですね。社会から隔絶されているような。あるいは脳がそういう機能を忘れていくような。
最近では息子の寝かしつけのためにテレビもあまり見なくなりましたし、携帯でゆっくりニュースサイトを見るような余裕もなかなかない。
毎日仕事をしていたころは対面や電話、メールでいろんな人とコミュニケーションを取っていたしドキュメントを作るようなアウトプットの作業もあったわけで、そういった刺激を脳が受けなくなっているからなのかな、とも思います。
だからなるべく外に出て、そういう機会を作っていかないといけないなと感じています。
そしてもう一つ。
先日、僕の友人カップルが2組4人で息子に会いに来てくれました。
1組は既婚でまもなく第一子が誕生予定、もう1組は同棲するもまだ結婚には至っていないカップルですが、みんな家族ぐるみで付き合っている気の置けない仲間です。
そんな子育てをまだ経験していない彼ら彼女らに対して、僕たち夫婦はいかに子育てが大変かを滔々と語っていました。
「夜は授乳と寝かしつけの繰り返しでまともに寝れやしない」
「泣かれても理由が分からず困る」
「寝かせたと思っても5分で目が覚めてしまい、最初からやり直し」
「とにかく抱っこは腰や肩がきつい」
「こんなに子育てが大変だなんて誰も教えてくれなかった、事前にわかっていたらまだ心の準備ができたのに」
・・・
とにかく愚痴です。これから出産を控えるカップルに対しては「これが実情なんだよ、自分たちは何も知らずに突入したけどあらかじめ知っておいたほうがいいよ」という気持ちもあったとは思いますが。
彼らが帰ってから少し反省しました。
付き合いも長く気心も知れている関係ですから、大変だけどかんばっているな、と温かく受け止めてくれてるとは思いますが、かわいい赤ちゃんや幸せな家族を見に来てくれたのに愚痴をたくさん聞かせてしまった。もちろん明るい話もたくさんしていますけどね。出産を控える二人にとっては、子育てにネガティブなイメージを持たせてしまってはいないだろうかと不安になります。
とはいえ、自分たちは吐き出すことを必要としているのかもしれません。
誰かに悩みや大変さを聞いてほしい、と。
夫が仕事をして妻が育児をしていれば妻は夫に吐き出すのでしょうが、我が家は二人で育休を取っているので吐き出す相手にならないのかもしれません。もちろん私たち夫婦の間で育児や家事の相談はリアルタイムでしていますが、自分(たち)が直面していることを第三者に聞いてほしい、という欲求を知らず取らずの間に抱いていたようです。
育児なめてました
先日息子が3か月になりました。おかげさまですくすく育っています。
そして育休に突入してもうすぐ2か月。(正式な育休は2/1からですがややこしいのでその前の有休期間も含めてカウントしてます。)
実際に直面するまで、育児って何をすることかほぼ何も知らなかった。
まあまだ育児というより「赤ちゃんの世話」というほうがしっくりきますが。
おむつを替えるとか、ミルクをあげるとか、散歩するぐらいしか認識がなかったのですが、始まってみると
・ウンチをしたらお尻を拭く
・そもそもおむつは一日に十何回も替える
・ミルクは熱湯で溶かす(つまり都度お湯を沸かすことが必要)
・哺乳瓶は都度消毒が必要
・よく泣く、泣きの原因がわからないこともしばしば
・寝ない、寝ついたと思っても5分で起きることも
・夜中も1-2時間おきに起きる
というようなことを初めて知りました。これは大変。うちは妻と僕の二人で世話しているのでまだ楽なほうなのでしょうが、これが片方だけだと本当に大変だねとよく夫婦で話しています。
育休が始まってから知った記事ですが、育児の大変さがすごくリアルによくわかるので、特に男性の方とこれから子供を持ちたいと考えている女性は必読だと思います。
で、うちの子の場合、特に大変なのがとにかく「寝ない」ということ。
赤ちゃんはおなかいっぱいになるとすぐ寝るとか、平均16時間ぐらい寝るとか言いますが、うちの子はせいぜい11-12時間ぐらい。
本人の発育のためはもちろん、自分たちの食事とか、皿洗いとか、洗濯とか、睡眠とかは子どもが寝てくれないとなかなかしづらいのでこちらとしてはなるべく寝てくれるのが助かるのですが、まあ寝ない。
抱っこして歩き回ったりゆらゆらしているとようやくウトウトしてはくれますが、ベッドに置いたとたんパチッと目を覚ます。(これはよくあることで「背中スイッチ」などと俗に言うそう。)
なんとかスムーズにベッドに置けても数分で目を覚ますこともあり、最初からやり直し~なんてことも日常茶飯事。
夜中もこれが1-2時間おきにやってくるので、こちらはまともに寝れません。
夫婦で日替わりで夜中の世話を交代したり、夜中の3時を目安に交代したりと、少しでもまとまって寝られるよう工夫したりはしています。
とにかく、大変なことがいっぱい。
一人だったら自分の食事どころか下手したらトイレもままなりません。
こういった観点から、二人で世話をしているというのは親の負荷軽減という意味でも大きな意味があるし、親が子供にストレスの少ない状態で接することができるというのもメリットなのだとも思います。
逆に、父親が帰るのが毎日遅かったり、単身赴任や海外出張で不在がちだったり、自身の親も遠くて頼れなかったり、そもそもシングルマザーやシングルファザーだったり、という家庭は本当に大変だと思います。
そのあたりを安価にサポートする公的サービスがあればなあとも思いますが、なかなか整っていないですね。
自分も産前にもっと知っておけば、できる準備もあったかなと思います。
なぜ男性の育休取得が進まないのか
んー、なぜでしょう。
そもそも男性が育休を取りたくない、取るべきではないという意見もあるでしょうが、「取りたいけど取れない」ということがあるとすればそれは問題ではないかと思います。
男性の育児休業に関する調査 仕事がらみで取らない人が約8割 - ライブドアニュース
によると、男性が「子どもができても育児休業を取らない理由」として挙げられているのが、多い順に
・職場で仕事を代わってくれる人がいないから
・給料に響くから
・職場の男性で育児休業を取っている人がいないから
・出世に響くから
・職場の上司が許してくれないと思うから
だそうです。
確かに、自分はタイミングよく仕事の落ち着いている時期と出産が重なったのですが、半年ずれていれば出産直後に育休を取るのはさすがに無理だったでしょう。それでも年度の切り替わり等に合わせれば不可能ではなかったと思います。
収入面では、確かに育休中は減ります。ただし社会保険料がかからないのと、給付金は給与ではないので所得税や住民税の対象にならないことから、実際には多少負荷は軽減されます。とは言っても減るのは事実ですから、配偶者がもともと専業主婦の場合などは影響が小さくないと思います。政策的には給付率をさらに上げるというのが一つの手段でしょう。男性の育児参加により女性の職場復帰を促進したり出生数を増やすということで労働力の確保や少子高齢化に歯止めをかける、という政策目標があるのであれば。
・職場の男性で育児休業を取っている人がいないから
・職場の上司が許してくれないと思うから
このあたりは意識を変えていくとしか言いようがないのかなとも思います。育休を取りたいのであれば、まわりが快く送り出してあげられるような環境が望ましいなと思います。
もちろん、人手が減るということは事実ですから、より業務を効率化する、在宅勤務等新しい働き方を取り入れる、といったことが必要なのでしょう。産休や育休に限らず、親の介護や就労者自身の病気など、急に仕事から離脱しなければならなくなった時に組織としてどう対応するのかが今後ますます大事になっていく気がします。
出世に響くから。そうなんでしょうか。育休を取ると出世できないのですか。もちろん育休中は仕事をしていないという観点では組織に貢献していないのは事実ですから、その期間の考課や勤務評定といったものはゼロでしかるべきだと思います。ただし、育休取得やその後も含めた育児体験によって自身の業務効率化が図られる、といったキャリア上のメリットもあるようですし、おそらく他の出産や育児を抱えるメンバーへの接し方も豊かになるということもあるでしょうから、育休を取ったということがその人のその後の仕事ぶりに与えるメリットも少なくないはずです。そういったところは育休取得経験者が成果を見せていくことで、組織全体の意識を変えていくという流れも必要なのかもしれません。
男性が育休を取るにあたっては、制度があるということは大前提として、上司や職場の理解が不可欠でしょう。単に権利だからといって享受するだけではなくまた育児と仕事を完全に切り離すのでもなく、育休を取ったことをその後の仕事にも活かしていかなくてはいけないと思うのです。
課長、わたし育休を数か月取りたいんですが!
育休をどのぐらいの期間取るか。
実はあまり悩みませんでした。
前回の記事で書いた妻の職場の子育て中の男性職員の人が、
「育休取得は子供と接する時間が持てるっていうことももちろんメリットだけど、まとまった期間仕事から離れられるというのもなかなかないことだから」
と言ってたよ、と妻が言います。
ああ確かに。
自分は4年前に転職をしました。新卒で就職した民間企業に8年弱勤めましたが、思うところあって地方公務員になりました。前職は1月中に退職し、役所への入庁は4月1日だったので2か月強無職の期間がありました。
その時はここぞとばかりに旅行ばかりしていて、とても充実していました。
社会人になってしまうとそれだけ長期に渡って休めることはないので、それまでのことを振り返ったり、新しい仕事のことに思いを馳せたり、いい機会でした。
ですから、育休もどうせ取るなら数日や数週間のスパンではなく、数か月取りたい。
現在の自分の職場はイベントを多く抱えている部署なのですが、それが秋に固まっていることから、冬から初夏ぐらいまでは比較的部署全体の業務量に余裕があり、育休を取ってもさほど影響は出にくいのではないか、と考えました。
出産予定日が12月15日でしたが、仕事では11月末に年間最大のイベントを抱えており、終了後も残務処理が多少あることから、
・12月(出産前後)は有休や出産立ち合いの休暇等を活用しながらやりくりすること
・1月にかけて残務の引継ぎを行う
ということで有休消化も含めて1月後半から休みに入り、次年度部署の仕事が本格的に忙しくなる秋口、つまり9月1日に復帰する、という方針を固めました。
純粋な育休の期間は2月1日から8月31日までの7か月間です。
生後9か月ぐらいまでですから、おすわりやハイハイから立つかどうか、あるいは喃語からだんだん言葉を発する手前のレベルぐらいまで、日々の成長をリアルタイムで見られるのかな、ということが楽しみです。
ここまで、ほぼ自分(と妻)だけで決めました。9月末か10月前半ぐらいの頃だったと思います。
子供ができることを職場に報告してから、「育休もちょっと考えてみます」などと世間話程度に言ったことはありましたが、上に書いたような具体的なプランは割と短期間で考えたので、特に職場には事前の相談はしていません。
ではそれをいつどういう形で上司に相談すべきか、タイミングを計っていました。制度上は育休期間が始まる1か月前までに申請することにはなっていますが、当然組織人事にもかかわることなので直前ではまずい。
しかし、上にも書いたように秋は職場の繁忙期なので、なかなか話すきっかけもつかめませんでした。
そんな中、ある日、上司である課長から係長に来年度の人員体制について人事から調査が来ている、というような話をしているのが聞こえてきました。後で手遅れになってはいけないので、今がチャンスと思い、課長の席に行き
「あのう、年明けから年度をまたいで数か月間育休を取りたいと思っているのですが」
と伝えました。
課長は少し驚いた様子で「奥さんも育休を取るんだよね?夫婦同時に取れるんだっけ?念のため制度を確認しておいて。可能であれば制度で認められていることなのでもちろん了解です。」と言ってくれました。(もちろん制度上夫婦の同時取得は可能で、改めてそれが書かれている人事のマニュアルを示し理解を得ました。)
そのやり取りをその時職場にいたメンバーは聞いていたので、課長との話が終わるとみなさん口々に話しかけてきました。
「自分の時はそんな制度なかったからうらやましいなあ。しっかり育児がんばってね。」
「そんなに休めていいなあ。仕事復帰する気なくなっちゃうんじゃないの。」
「今どきのイクメンですね。」
などなど、皆さん好意的でありがたかったです。
そして、その後12月になってから具体的な取得スケジュールについて課長・係長と話をし、担当していた業務を誰に引き継ぐか、懸案はどのようなことかを相談しました。
たまたま、勤めている役所の首長が、男性職員も積極的に育休が取れるよう、管理職が配慮するなど全庁的に取り組むべし、という通達を4月に出していました。
そういったこともあって職場の理解は得やすかったと思います。
また、もともと男女が均等に仕事をすること、有休等の権利を行使することが当たり前という雰囲気が定着していたことも幸いでした。(このあたりの民間企業と役所の違いなどについては改めて別の視点で書こうと思います。)
もちろん、年度途中で課員が一人減ったわけですからいかに繁忙期ではないとはいえ他の方の業務量が増えることになり申し訳ないと思いますし、それが周りからどう思われているかは正直分かりません。
ただ、引き継いでもらう人や関係先に迷惑や負担をかけずスムーズに引き継げるよう、自分の仕事の棚卸しやマニュアルの作成などを精一杯行うことで、せめてその負担を軽減できれば、ということは常に考えていました。
また、育休から復帰した後には、仕事で子供や子育て世帯にかかわったり、職場で子育てをしている他の職員に接する際などに、自分が育児で感じたことを活かして様々な心配りができるようになろう、とも思っています。
ともあれ、このような経緯で7か月間の育休を取ることとし、幸い職場の理解もスムーズに得られることとなりました。
巷で言われている男性が育休を取得しない、あるいはできない理由として、
・上司の理解が得られない
・収入が減り経済的に難しい
・代替人員がいない
・自身のキャリアに悪影響を及ぼす
というような理由が挙げられるようですが、このあたりのことについて自分がどう考えているかについては次回書いてみようと思います。